第986話詳細感想「パート1」
"拙者の名前"
裏門に辿り着いた錦えもんと傳ジロー。
死んでいる(倒れている)カン十郎も含めると10人の赤鞘達が揃った。
楽しかったあの頃の様子が映し出されるもカン十郎を見る錦えもんの顔には怒りの表情が。お菊と雷ぞうは泣いている。
裏切者ではあるがそれでもついさっきまで共に過ごしてきた仲間だったということか、被っていた傘をカン十郎にかけ「辛かったな……お前達……!!」と声をかける。
その"お前達"の中にはもしかしたらカン十郎も含まれているのかもしれない。このシーンの解釈はそれぞれの読者に委ねられるだろう。
これでカン十郎の件は一段落。そして錦えもんと傳ジローはイゾウの存在に気付く。
「ここでいいのか?死に場所は」と錦えもん。
「もう死に損なうのはたくさんだ」とイゾウ。
二人は久しぶりの再会を喜ぶ。良いシーンだ。
いや本当にイゾウが皆と合流した時に変に揉めなくてよかった。
そして真の赤鞘九人男となった一同はその場を後にして城の中へと進んで行く。
ちなみにこの後イゾウが傳ジローを傳ジローだと気付かずその豹変ぶりに驚いて9人でその事を走りながら話す場面が浮かびました。
一方城の中ではカイドウがオロチの部下達に選択を迫っていた。
侍達の忠義の厚さは知っているので挑む者も称えようと言っている。
そこには相変わらずオロチの首が転がっている。
だが挑んで勝てるわけがないと判断した忍者軍、お庭番衆5千人率いる福ロクジュと侍達5千人を率いる元"見廻り組"総長であるホテイはそれぞれカイドウに忠誠を誓う。
それを聞きホッとする忍者軍団やオロチの死を一応悲しんでいるものの「まぁいいか」と納得する者が映ったりしているので福ロクジュとホテイの判断は皆すぐに受け入れた感じである。
これで1万人のワノ国の勢力はカイドウ軍に取り込まれることとなった。
敵側でオロチに仕えていてもそれでも武士は武士なのでその一同の様子を見てキレるヒョウ爺。
仮に今後ワノ国をカイドウの手から取り戻してもこの様子じゃ前途多難なのは違いない…
ナミとキャロットは捕まっているがしのぶは無事なのでモモの助救出は何とかなると考えているナミ。自分の身よりモモの助救出を優先しているのは偉い。
しのぶもナミに悪いと思いつつもモモの助救出を優先する。
その時しのぶによるよく分かる解説が挟まる。
おでんがオロチを狙わずカイドウだけを標的にしていた理由はやはりカイドウが本当の問題だと見抜いていたからであった。
以前も言った気がするがあの時オロチを先にやってカイドウを仕留めそこなったら逆にカイドウが20年前から完全にワノ国を掌握することになっていたかもしれないのでオロチは二の次という判断は間違ってなかったように思う。カイドウさえ消せればオロチはその後どうにでも出来ただろうから。
オロチの存在が一応あれでもクッションのような形で20年間ワノ国に働いていたというわけである。
そしてカイドウからすればオロチの方がワノ国の住人の扱いが上手く、注文通り武器を供給するオロチ率いるワノ国は利用価値があったので(形だけの)ビジネスパートナーとして殺さず今まで生かしておいたという事だろう。
しかしビッグマムと同盟を結んだことにより世界戦争への準備が最終段階まで一気に進んだのでワノ国をオロチが率いる意味がもう無くなり呆気なく殺したわけである。
オロチが死にその部下達が寝返ったことでワノ国には将軍もそれに仕える侍達も不在となったと笑いながらモモの助に話すカイドウ。
だが光月おでんは買っていたのでその息子のモモの助に今まで期待を寄せる様子を見せていた。
モモの助の処刑は古いワノ国を終わらせる為のものであるが、あまりにもモモの助はカイドウにとって期待外れなのでおでんとトキの子じゃないと認めれば処刑は取りやめると言う。
カイドウに捕まった時モモの助は名を尋ねられたが恐怖で答えなかった。
モブ達は一言嘘をつけば助かるぞなどと煽る。
場面は変わりルフィとヤマト。
モモの助が本当に光月おでんとトキの子で赤鞘達も皆生きていると知り驚くヤマト。
そしてルフィはマスターした腕輪外しの技を使いヤマトの手錠を外す。
飛び六胞達はルフィとヤマトを追いライブフロアへ向かう。ウソップとチョッパーもモモの助救出の為に奮闘している。
赤鞘達もそこを目指す。
ロー、キッド、ゾロ達はそれぞれの戦いをしている。
そして場面はモモの助に戻る───
感想は後半へつづく。