第1000話考察
カイドウはなぜそこまでルフィの「海賊王になる」という発言が気に入らないのか?


若造の戯言という事で聞き流せば良さそうなものだがリンリンにも同意を求めるほどルフィの「海賊王になる」という発言が気に入らなかったカイドウ。

一体なぜそこまで腹を立てているのか考えた時に、過去に同じくその発言に腹を立てていた大ボスがいたのを思い出した。

今となってはクロコダイルは大ボスでも何でもないが当時の七武海は現在の四皇のようなポジションで描かれていた。

そのクロコダイルはルフィと同じように昔は海賊王になる夢を持っており、しかし白ひげに敗北したことによって挫折したことが後に明らかになった。

つまりカイドウもクロコダイルと同じように挫折した経験があるので夢を見れるルフィが気に入らないのかもしれない。

ちなみにこの事はカイドウ本人だけじゃなく周りも把握している可能性がある。

うるティもこの件に関して強い怒りを見せておりナミに対して半ば八つ当たりのような対応を取っていた。

カイドウが海賊王になる事を信じて疑わないだけが理由かもしれないが、うるティが年齢の割に長く百獣海賊団に属している場合四皇止まりであることも長く見てきたはずなのでそれでカイドウと同じように腹を立てているとも解釈できるだろう。

ちなみにビッグマムの方はルフィの発言は生意気とだけ受け取っており城をぶっ壊した事への怒りの方が強そうなのでカイドウほど拘りは無さそうである。

白ひげに至ってはそもそも海賊王への興味すらなさそうであった。シャンクスもおそらく同じ感じだと思われる。

新しい四皇として認知された黒ひげは人が夢を語るのは少なくとも2年前は歓迎していたのでこの点はカイドウよりも大物感があると言えるかもしれない。これは今後ルフィと対峙した時にハッキリするだろう。

というわけで四皇の中で最も「海賊王になる」という事に"拘り"があるのがカイドウかもしれないわけであるが、ビッグマムと手を組んだ途端にひとつなぎの大秘宝を狙うと発表したのでリンリンに対しては「恩」だけじゃなくロードポーネグリフを一つ保有されているという「フラストレーション」も相当だった気がする。

ちなみにビッグマム達が戦力半分でクイーン・ママ・シャンテ号に乗って来たことを知った時に「全面戦争になるぞ!!!」と焦りを見せていたのでトットランドを攻める選択肢は今まで一切なかったと思われる。

もしくは恩を感じていない振りをしてカイドウの方もビッグマムのことを「姉」のように思っていたので互いに睨み合うだけだったのかもしれない───