第1012話考察
おでんの航海日誌をモモの助が手に入れた事の意味とは


20年の時を経ておでんの航海日誌が光月家の跡取りであるモモの助の元に戻った。

書かれている内容を読んでモモの助が何を学びこれからどう行動するのか気になるところであるが、他にももっと気になる事があった。

様々な重要な事が書かれているであろう日誌だが渡される描写もなくあっさりモモの助に渡ったという事は、つまりヤマトの"10人目"の確率が上がったかもしれない。

未来を知り過ぎていると仲間に加わりにくいという事が巷で言われたりしていたのでこれで一つ障害がなくなったというわけである。(日誌が最後まで無事であれば元々ヤマトはそういう意味で特別な存在ではなかった)

ただそうは言ってもあまりにもあっさりモモの助の手に渡ったので、それほど重要な情報は日誌には書かれていなかったのかもしれない。

トキの予言のような感じでぼんやりと未来の出来事やその時現れるであろう存在について書かれているのかもしれない。

だとすれば日誌を読んでモモの助が大胆な行動を取る可能性は低いかもしれないが、しかしヤマトはモモの助の事を"世界を夜明けに導く"存在であると言っていたのでこれはどういう事なのだろうか。

一番分かりやすいのはヤマトの"解釈"が間違っているという線。

ぼんやり"その人物"について書かれていたのでそれをヤマトはおでんの本物の息子だと決めつけたという感じだろうか。

もしくはモモの助が20年後も生き延びているとおでんは知っていた(それか単純に信じていた)ので"その時"が来たらモモの助が自分の意思を継いで世界を夜明けに導く(導いてくれる)と日誌に書いていたのかもしれない。

これから予言ではなく単純におでんの希望なので話は分かりやすい。

というわけで日誌には詳細なネタバレは書かれていない可能性が高まったと思うが、しかし読む人が読めば驚きの情報が書かれていたと気付く可能性も残っている気がする。

おまけとして(2)へつづく。