第1031話考察
ゾロのパワーアップイベントも控えているのか?


討ち入りも終盤に入りサンジはチートレベルのパワーアップを成し遂げた。

ローとキッドも、正確にはパワーアップ"した"わけじゃないが悪魔の実の能力が覚醒していたと明らかになり二人掛かりであればビッグマムを倒せそうな勢いは持っている。

こうなってくるとゾロも何か待っている流れになるのは想像がつく。

ワノ国編が始まる前はゾロが今まで知らなかった剣術をワノ国で学び一回り強くなると予想していたが、予想に反しそのような展開はルフィとヒョウ爺の"流桜"で起きたので今のところゾロはおでんの刀であった"閻魔"を手に入れた(借りた)ことぐらいしかバージョンアップはしていない。

キングとの戦いはもう始まっているので自力で何かを引き出す必要があるが、実際そのヒントは少し前に出されていたかもしれない。

鬼気九刀流を放ったゾロにカイドウは「…まさかお前も…"覇王色"を……!!?」と意味深なことを言った。

これがゾロの今後のパワーアップ要素の複線になっているのであれば、ゾロも覇王色の覇気を本格的に覚醒することになる可能性は0じゃないだろう。

ルフィと被りそうではあるがロジャーだけじゃなくレイリーも覇王色持ちだったのを考えると船長と副船長が共に覇王色の持ち主というのは別に問題ないと思う。

それに本当に"鬼気"が覇王色の一種なのであれば、纏う覇王色とは違う種類の覇気をゾロは発展させるかもしれないのでその辺の被りは大丈夫かもしれない。

おでんも覇王色の持ち主でおそらく攻撃に転化させていたと思うが"触れてない"攻撃には驚いていたのでこれはあり得るだろう。

この予想が正しいと仮定して、ではその鬼気(覇王色)の発展形はどのようなものなのだろうか。

九刀流の特徴である分身がポイントになるかもしれない。

かなり過激ではあるが、たとえば九刀流のゾロが三人に分裂して二十七刀流を披露するとかだろうか。

露骨に分身していいのかとも思うが本体の分身は雷ぞうが既にやってのけているので九刀流と組み合わせれば理論上は実現可能であるのは間違いない。

ただ雷ぞうの分身と鬼気の分身は違う原理かもしれないのでゾロが本体まで分かれた形で分身できるかは未知数である。

しかし鬼気を極限まで高めれば素早くないゾロでも気迫による幻によって三人に分裂することは不可能とは言い切れないと思う。

何にせよキングは2年後編でゾロが倒さねばならない最強の敵だと思うので普通の技で決着がつくことはないだろう。

鬼ヶ島での討ち入りはエニエス・ロビー編と比較されることもあるので、その共通点を考慮しても鬼気が最後の決め手になる可能性は高いと思う。

しかし"殺戮マシーン"であるキングもそう易々と倒されるとは思えないのでカクの時とは比べ物にならないほどゾロは苦戦を強いられるかもしれない───