第1043話考察
ジョイボーイはルフィに"憑依"していない?
ジョイボーイが死んだ(気を失った)ルフィに乗り移ったように見えたラストの描写。
悪魔の実の覚醒と合わせた考察はすでに二つ行っているので、ここではジョイボーイはルフィに憑依したわけじゃないという可能性を考えてみる。
800年前ジョイボーイの仲間だったズニーシャがジョイボーイが帰ってきたと言ったので800年前に存在したジョイボーイがルフィに乗り移ったと見るのは自然であるが、しかしジョイボーイが実際は"称号"のようなものでもあるのであればそう断定するのは早いことになる。
この説の良いところは主人公じゃない存在がいきなり現れて大ボスを倒すような急展開にはならないところと言える。
個人的にはそういう展開はアリだと思うが、しかしルフィが活躍して倒してくれないとすっきりしないという意見も理解できるので素のルフィがジョイボーイ(称号)になったというのは、憑依合体よりも万人受けしやすいかもしれない。
それにこの説だと悪魔の実が覚醒してなぜジョイボーイが乗り移るという部分の謎を深く考える必要がないのでこの点もシンプルになる。
なのでこの説も充分有力視できると思うが、ただこれはこれで問題点もある。
メタ的な理由ではあるがにかっと笑ったルフィの表情がルフィっぽくないと思ったのが一つ。
自分の体に起きている変化に戸惑わず突然笑ったのが妙に思ったわけである。
それにこれが素のルフィなのであればカイドウ勝利のナレーションは大嘘つきということになってしまう。
ナレーションは完全にメタ的なものなのでそれが嘘をつくというのはあまり関心しません。
ただその二つの理由はメタ的で個人的な感性に基づいているので素のルフィがジョイボーイになった説は作中の流れで見たら何も問題ないのは押さえておきたい。
実際これは魚人島のネプチューン王の台詞「ジョイボーイに代わって」と合うのでこっちを優先した場合乗り移ってない方が有力視できるだろう。
それにズニーシャは解放のドラムでそこにジョイボーイがいると判断したので覚醒した悪魔の実から聞こえたものだとすればこれも問題はないことになる。
ジョイボーイもゴムゴムの実(偽)の能力者だったのか、それともその実が覚醒するとジョイボーイが発していた"解放のドラム"が発せられるのかは分からないが、この部分はこの説だとあまり重要ではないので気にしなくてもいいと思う。
というわけで乗り移ってない説もナレーションを無視すれば何も問題ないと思う。
ただしネプチューン王ではなくおでんの方を優先すると話はややこしくなるだろう。
この話は(2)へつづく。