第948話
お菊の性別がついに判明!!
今までの描写と照らし合わせてみる
(ぶりっ子お菊)
初登場時から「もしや…」と疑われてきた見た目は女のお菊の本当の性別。
今回モブ達の丁寧な説明によりお菊は男であると判明した。
しかし見た目だけじゃなく心も女ということだったので、つまり変装目的で女装していたわけではなく自分を女だと認識しているので女性の姿で活動していた可能性が高くなった。
現代的に言うならトランスジェンダーである。
ちなみに海外の方ではトランスジェンダー問題が色々あって、詳しい説明は長くなるのでしないがそれが原因でこっちよりお菊の性別に関し大騒動になっていたりする。
その中で興味深いと思った意見がある。
ある人が「お菊は本当は男……つまりおれはゲイなのか!?」とコメントしたことに対し別の人が「いや、相手の心が女なのであればそれはゲイにはならない」と返答していた。
ナニは付いているが心は女でおまけに見た目も女であれば、確かにそういう見解もありかもしれないと興味深かった。
ただ取りあえずトランスジェンダーに関する話はここまでにしておこう。あとは各自でどう捉えるかお考えください。
ではここからはお菊の性別の伏線をまとめてみる。
■デカい
不自然に大きかったのでこの時点で予感はあった。
■拙者
自らを拙者と呼ぶお菊。
今だから言えることだが分かりやすいヒントであった。
■ゾロが助けない
そこそこ女性には優しかったりするゾロだがお菊に関してはなぜか「裸の男を斬るのはどうかと…」などとよく分からないことを言って最初の方から助ける気を見せなかった。
どこかの時点でお菊が何かを隠していると気づいたのだろう。
というわけでそれが次のこと。
■「何か隠している」
ニヤついて何かに気付いたことを言っていたゾロ。
本当にそれはナニだったわけだが一体どのタイミングで気づいたのだろう。
ゾロの後ろにくっついていた時があったのでその時当たったのかもしれない。
さっきからくだらない下ネタを言ってるようだがでもこういう描写は本当にそういう意味で描かれていたわけである。
■浦島への反応
浦島が殴りかかろうとした時に「やっぱり女に手を挙げる程度の男…」と何か引っかかることを言っていた。
女性として言ってるのならちょっと違和感があると思っていたがこれはつまり菊の丞として浦島を判断したわけである。
男として育てられたと思うのでそう考えるとむしろ辻褄が合っている反応だろう。
■錦えもんの反応
スケベな錦えもんだが美女のお菊に抱き着かれてもなぜかボチボチな反応。
この時からこち亀のマリア説を推したと思うがキン様と呼ぶ辺りもそのままピッタリであった。(マリアは両津のことを両様と呼び抱き着いたりしていた)
■菊の丞
菊の丞。
男の名前。
名前のモチーフは「瀬川菊之丞」からで江戸歌舞伎の女形。
これはもう間違いない。
■20年前の姿
まるで剣心かと思わせる優男の風貌。
ちなみに自分はこの時点で絶対間違いなく男だと確信した記憶がある。
菊の丞という名前が出る前にこれほど露骨なヒントはなかったと思うが、しかし女であってほしいと願う心によって結構な数の読者の目は曇っていたのであった…
というわけでお菊がマリアであるという複線はかなり出ていた。
そういえば"菊"という名前もアレを示しているのではという意見を去年見かけたのを思い出したが、流石にそこまで考えて名前を付けたのかどうかは分からない。(だが可能性はあるだろう)
今回のお菊によって新たな扉を開いた者もいるようだ。
まあ何であろうと正体が判明してスッキリしたのでこの調子で日和など残っている謎も続々明らかになるのを期待する。