第952話
日和は自ら河松の元から去ったと明らかに
ということは…
以前共に暮らしていた時、河松は日和の為に自分の分の食料も与えていたらしい。つまりこの二人の関係は飛徹とお玉の逆パターンだったようである。(※実際は違うと信じているがでもそれほど自信はない)
それによって河松は年々やつれていったという。
見かねた日和は逃げ出し自ら河松の元を去ったようだ。
今回明らかになったこの新事実によって一つの大きな問題が解決したように思える。
それはトキの判断ミスで日和が遊郭に行くことになってしまったわけじゃないっぽくなったこと。
河松と日和が敵に見つかりそうになり色々あって二人は逸れ現在に至る、もしくは河松一人が敵に見つかりその後どうしようもなくなった日和は遊郭に──、などということではなく日和自らの選択でこのようになっているのならトキ様の判断に問題はなかったっぽくなるのは大きいと思う。少なくともトキ様への負担が減ったのは間違いない。
この点の問題は結構前から指摘していたのでこうやって緩和することに成功したのは上手いと思ったわけである。
これなら過去編でトキがなぜ日和を20年後に送らなかったのか説得力のある説明が期待できるかもしれない。
メタ的に言うなら日和の存在はつい最近出てきたのでこの部分の辻褄を100%完璧に合わせるのはどうやっても厳しいはずだが、しかし今回一つの大きな問題を上手く捌いたと個人的には思うのでこの調子なら90%ぐらいの説得力は行ける気がする。
日和と河松の再会も実現したことだしそろそろ本当に河松と別れた後の日和の過去が明らかになってもいい頃のはずだ。牛鬼丸の正体判明の次はその事が語られる展開を期待しています。