第958話考察
錦えもん内通者説


内通者の働きによってか錦えもん達の計画は完全に破綻しかけている。(ように見える)

オロチに情報を流したくせ者は身近にいると思われしのぶカン十郎が有力視されている。

だがもしも反乱軍の中心にいる錦えもん自身が犯人だとしたら凄すぎる展開ではないかという発想の元ふと思ったのが錦えもん内通者説である。

ちなみにその説は単に斜め上を行く展開だからという事だけじゃなく一応支えとなる根拠はある。

このオロチの台詞に注目。

自ら送り込んだ部下に対し「信用ならねェマネしやがって」というのはどうも違和感がある。

なのでたとえば途中で脅して無理矢理寝返らせた相手に対してと仮定すればしっくり来る気がする。

妻子を脅すというのがよくある手だと思うがしのぶやカン十郎に家族がいるという話は聞いたことがない。

描写されていないだけで誰かしらいる可能性もあるだろうが、しかし存在がハッキリ明言されている人物がいたのを思い出した。

つまりハッキリ妻がいると判明しているのが錦えもんだけというのがこの説の根拠というわけである。

ちなみに根拠と言っても0.001%ぐらいでありえると思う説のものなので大層なものではない。そもそもこれが本当なら錦えもんは演技が上手すぎる。

ただこの信用ならねェ説を応用して他の犯人の動機を考えることができる。

4000人の侍達と船が本当にトリック無しでやられたとする。

だがオロチが一番恐れていた肝心の赤鞘やモモの助たちは全員無事である。

その理由は襲撃の時間にたまたまいなかっただけ、もしくは赤鞘達の精神を折る為にわざと手を出さなかったと解釈したがこれが内通者とオロチが交わした取引だとしたらどうか。

つまり赤鞘の無事を条件にオロチに内通者は情報を流したのかもしれない。流さなければ赤鞘を全員始末すると脅して。(その中にモモの助も含まれているかもしれない)

だとすれば昔からそこにいたカン十郎が最も怪しいことになる。

カン十郎にとって赤鞘はむしろ最も大切な仲間なので計画が失敗し全滅する前に救った形になる。

ただし一体いつオロチ側はカン十郎と接触したのか、仲間を脅されたからといってそんなあっさり寝返るのかなど疑問はある。

一応以前考えた内通者はやはり存在せずミミミミの実のお庭番衆が1kmか10km先から作戦会議を盗み聞きした説も頭の片隅に置いといて事の真相を見守っていくことにしよう。