第959話考察
錦えもん達が同志達と連絡が取れない理由は"内通者"による仕業なのか?


明らかになったオロチの計画だが描写を見た限り各地から約束の港へ簡単に行けなくなっただけで攻撃によってやられたわけではなかった。

ちなみにこの考察が正しい場合同志達は約束の常影港へ行く為に陸路を通り現在花の都で"足止め"されている。

どのような方法(理由)で足止めされているのかは今は置いておいて、今回の描写だけでは判断できないことがある。

突然の空爆があった時に異常事態が起きたということで錦えもん達に連絡を取ろうと各地でスマシによる交信が試みられたはずである。

だが当の錦えもん達は翌日になるまで何も気づかず連絡を受け取った様子もなかった。

つまり描写はなかったがオロチの作戦の中に反乱軍の通信の妨害もあったはずである。

ここで一度スマシによる通信システムのおさらい。

個々のタニシの念波は弱いので親分タニシを介することによって念波を強め連絡が取れることになっている。

なので現在錦えもん達が連絡を取れない理由は同志達が全滅したわけじゃなく敵に親分タニシを押さえられているからというのが最もありえる可能性であろう。

ちなみにカリブーの説明だと親分タニシを押さえられた所から各地へ連絡を取ることができないだけで他の地区からの通信は一方通行でも聞くことができそうに思える。

しかしこれだと各地の親分タニシも同時に押さえないと各地のSOSが錦えもん達に届くことになるので、おそらく親分タニシを押さえられた地域では送受信どちらも不可能になると思われる。

つまりスパイは昨夜の時点から兎丼にいる人物ということになる。

さらに兎丼の親分タニシの場所も把握しているという条件も加わる。

ということは……犯人はカリブー?

カリブーであればそこそこの条件でも平気で錦えもん達の情報を売るだろうから実際これはありえる可能性である。

元々仲間でもなんでもなくたまたまそこにいただけで成り行きでルフィ達に協力していたので何も違和感がない。

兎丼が解放され自由になってからタイミングを見計らいオロチかカイドウに売り込みに行ったと考えることができる。

ただし引っかかるのはカリブーが犯人だとするとなぜお玉の能力をオロチに伝えなかったのだろうか。

お玉がSMILE軍団を手懐けた時カリブーはそこにいたので事情は把握している。

だがオロチは受け取った情報には兎丼制圧の詳細がなかったのでその話を誤報だと信用しなかった。

一応カリブーが手を抜いて報告したとすれば辻褄は合うが、しかし引っかかる点は他にもある。

カリブーは一体いつ日和の居場所を知ったのか。

日和が生きていることを知り錦えもんが浮かれて各地の親分達に河松から聞いた話をペラペラ話しそれがカリブーの耳にも届いたとすればこれも何とか辻褄は合うが…実際のところそんな面倒な真相が用意されているとは思えない。

なのでカリブーが犯人というのはありそうだがないと踏んでいる。

ちなみに連絡が取れなくなった原因が本当にその内通者の直接の仕業だとして親分タニシが常に兎丼にあった場合、しのぶも含め犯人は錦えもん達の中にはいないことになる。

昨夜こっそり抜け出し空爆が起きる前に採掘場へ行き親分タニシを確保したというのなら話は別だがこれも面倒な話に思える。

ただ兎丼の採掘場にいた囚人達まで港へ来ていない件があるのでこの真相は必ずどこかで"面倒な話"が挟まる予感はする。

たとえばオロチは兎丼制圧の情報を誤報だと受け取ったように描かれたがその後念の為に使いを送り兎丼の様子を調べさせたということも考えられる。

なので兎丼の親分タニシは事前に内通者ではなく奇襲部隊が回収した可能性は結構普通にありえる。

実際今回のオロチは情報の信憑性に強い自信を持っていたので兎丼の情報の正しさをあれから知った可能性は大いにありえる。

カイドウ軍すら正しく把握していなかった情報を送ったと気づけばその後その情報源に強い信頼を寄せるのも納得というわけである。

というわけで連絡が取れない原因は内通者の直接の仕業かどうかは結局分からなかったがカリブーはほぼ間違いなく白というのは判断できたと思う。

ちなみにおでんの回想が始まった事によりこの真相が明らかになるのは結構先になりそうなのでその間なぜ兎丼のメンバーは花の都へ"向かった(?)"のかなどまだ他にも考察を行う予定なのでお見逃しなく。