第972話考察
「カン十郎スパイ説」と「トキ生存説」の言及していなかった可能性について


前回と今回の考察でその二つの説を取り上げたがその中で触れていなかったことがあったのでお伝えします。

オロチは反乱軍に関するスパイから得た情報とカイドウ側からの情報との食い違いがあった時このような反応をした。

もしもスパイが優秀なお庭番衆などであれば自らの部下が間違った情報を与えた事になるわけであるが、それにしては「信用ならねェマネしやがって…」とリアクションが軽いように思えていた。

実はボスとして心が広いという事じゃないのであればその犯人とは普通の部下とは違う古くからの付き合いがある雰囲気にも見える。

そして浮上した黒炭カン十郎説、つまりオロチの身内がスパイの正体だと仮定するとその反応は自然に思えないだろうか。

お庭番衆のような部下とは違うのでその反応を思い出してみるとより一層カン十郎スパイ説の説得力が増したように感じたわけである。(本当に"黒炭"なのであれば)

そして次はトキ生存説について。

前の考察では生きていて既に登場している場合小紫以外思い当たる人物がいないと言ったがまだ一人いた。

それは丑三つ小僧

"小僧"だからで間違いないと思い完全に頭になかったがよく考えると大衆が勝手に男だと思いそう呼んでいた可能性があることに気付いた。

トキトキの実の能力者で処刑前のおでんにもこっそり会う事が出来るほどの腕前なのでその辺の金持ちの屋敷に侵入し金を盗むことはそれほど難しいことじゃないだろう。

さらに"小僧"というのが小柄なところから来ている場合むしろ女であるトキにピッタリ当てはまる。(この点狂死郎とかじゃかなり違和感がある)

元々おでん達と出会う前は一人で活動していたので描写はなかったものの身のこなしは軽いと思われる。これも根拠になる。

なのでトキ=丑三つ小僧説はいくつも成立する条件が整っているので第二候補としての価値が充分あると思ったわけだが引っかかる点もある。

それはトキが見せた20年後への覚悟の割にはそれほど大したことをやっていないように思えるところ。

実は生きており義賊として活動していた………どうもインパクトに欠ける気がする。

それなら日和も一緒に未来へ連れて行って活動できたと思うのでこの点が小紫説にはない問題である。

ただし丑三つ小僧として活動している他に反乱への準備を整える為に裏で何かやっていた───となれば話は変わるかもしれないのでやはり0%とは言い切れないのも押さえておきたい。

(ちなみに小紫で尚且つ丑三つ小僧という可能性も一応ある)

思わぬ休載が挟まったものの3月9日のジャンプには掲載されるようなので取りあえず一安心である。(その告知が真実である場合)

果たして次回何が待っているのか、また急病により休載だけは起きないのを祈るばかりである。