第978話考察
カン十郎は今どこにいるのか?
錦えもん達が鬼ヶ島へ上陸し作戦を開始した頃、オロチはカイドウの城で普通に宴を始めていた。
カン十郎は空を飛んで逃げたので今頃城へ到着していてもおかしくないはずだがオロチの様子で判断するとまだ連絡は受け取ってない。
だとしたらカン十郎は一体何をやっているのだろうか。
すぐに浮かんだ可能性は日和の探索。
モモの助だけじゃなく日和も見つけ出せれば生き残った光月家全員を人質に取れ最終的には始末できると考えての行動かもしれない。
というのはもちろん皮肉である。本当にカン十郎が日和探しの為に城へ向かわなかったのならこれは大失態であろう。
人質はモモの助1人いれば充分だろうし日和は祭りが終わった後にでも探せばいいのだから、奇襲を受けようとしているのにその報告を後回しにする内通者とは一体何なのか…
まあメタ的に見ればカン十郎が真っすぐ城へ向かうと奇襲作戦が台無しになるのでそのような不可解な行動を取っているのだろう。
ただし一応他の可能性もある。
同時刻と思わせて実は今回映った宴の様子は錦えもん達の鬼ヶ島到着と時間差があり、実際は同じ頃既にカン十郎の報告を受け取っており全て知った上であえてオロチとカイドウは反乱軍を泳がせているとしたらどうか。
海岸ですぐに叩くと逃げられる可能性もあるのでわざと奇襲に気付かない振りをして反乱軍を懐に誘き寄せているというわけである。気付いた時には袋の鼠状態。
これはトットランドでもあった事なので実際にそういうことなら興味深い。
人質も取られ奇襲作戦まで見透かされているとなればさらにもっとハードルは高くなる。一体どうやってそこから逆転……本当にできるのだろうか?
なので実際にカン十郎は報告を後回しにしていてもそういう意味では不思議ではない。
そしてそれが理由で祭りは台無しになり、これがキッカケでカン十郎がオロチとカイドウに切り捨てられる(ただし本当に数されるとは限らない)ことになれば、またカン十郎が赤鞘に戻って来る可能性はあるだろう。
個人的にはそのような展開は望んでいないがカン十郎が本当に無能であるのなら以前よりその可能性は高まったと思う。
ただ逆にさっきのおびき寄せ作戦が本当に正しい場合この第三幕は第二幕以上の衝撃の展開で幕を閉じることになるかもしれない。
それについては次の考察へつづく…