第979話考察
カン十郎は今後オロチに捨てられる?


オロチの耳に討ち入りの情報が届いていなかった理由はカン十郎が迷子になっていたからだと判明した。

もしもカン十郎がオロチの元へ辿り着く前に侍達が城で暴れるようなことになればカン十郎の立場は相当危うくなるのではないだろうか。

カイドウとの会話で「信頼に足る男」だとカン十郎を評価していたものの、

一方で兎丼の一件を誤報だと思った時は「信用ならねェマネしやがって」と若干だが評価が揺らいでいた。

討ち入りは兎丼の一件とは比べ物にならないほどの一大事なので、このまま報告が間に合わないことになれば同じ「黒炭」といえどオロチもカン十郎への信頼を失う事になるかもしれない。

それに反乱軍が無事な理由は錦えもんの勘違いであるがオロチからすればカン十郎が嘘の報告をしたから無事だったと受け取ることができる。

ただモモの助を人質として渡すことが出来れば単なる失態として流すかもしれない。

しかしこの後モモの助が隙を見て城へ辿り着く前にカン十郎の元から逃げ出すことが出来れば、本当にカン十郎はオロチ様から見限られる可能性はあるだろう。

釜に飛び込む決意もオロチからすれば20年前の話なのでタイムスリップして来たといえどその間に心変わりしたと勘違いされることも考えられる。

というわけでカン十郎が無事に内通者としての面目を保つには侍達が暴れる前にオロチに報告をする、もしくは仮に報告が遅れてもモモの助を連れて来ることができれば何とかなるだろう。

だがどちらも失敗した場合カン十郎は一体どうなるのか───