第999話考察
カイドウが海賊として何度も敗北した理由はウオウオの実にある?


錦えもん達相手に桁違いの戦闘力を見せたカイドウ。

白ひげ海賊団も衝突のリスクを恐れるほどの力の持ち主なので「サシでやるならカイドウ」は伊達じゃなかった。

しかし同じ回のナレーションで海賊として何度も敗北した経験を持っていることも明らかになっている。

それについて今までも何度か推測をしているが今回明らかになった事でその真相が見えてきたかもしれない。

まずカイドウはビッグマムからすれば「弟」のような存在だという。

つまりロックス時代の頃はビッグマムの方が海賊として上だった可能性が高い。

当時のカイドウはまだそこそこの強さしかなく海賊としての経験も浅くビッグマムが"面倒"を見ることがあったのかもしれない。

だとすればその時点では今のような無敵の強さではなかったと思われる。

その時に敗北を重ねたとすればその点の辻褄が合いそうだが、しかしなぜ誰も殺せなかったのかの説明にはならない。

そこで「ウオウオの実」と「一生の恩」を考慮すればいよいよ約200話後にして謎が解けるかもしれない。

もしもウオウオの実の能力が本当に水中でも活動可能(少なくとも呼吸はできる)なのであれば水の中に沈めて単純に処刑することは出来ない。

「一生の恩」がその事と関連している場合カイドウはビッグマムから貰ったその実の能力のお陰で何度も処刑を免れた経験があるのだろう。

本来なら既に何度も死んでいる状況でも生き残ったことで敗北を重ね続けたというわけである。

ただしギロチンの刃が駄目になったりもしているので悪魔の実に関係なく元々肉体は頑丈だったのは間違いない。

ビッグマムも鉄の風船と例えられるほどなのでこの二人は四皇の中でも異質の強さを持っている気がする。※シャンクス、白ひげ、ロジャーなどはあまりそういうイメージがない

それはともかく持ち前の頑丈さとウオウオの実の能力者になった事により"無敵"に近い耐久力をカイドウはロックス崩壊の時点で手に入れたのかもしれないが、しかし海賊としての強さはまだまだだったのでその辺りの時期に海軍や他のライバルの海賊達に敗北を重ねたとすれば全て説明が付くかもしれない。

アプーという小技を使ってキッド達を傘下に引き入れる作戦をとったのもそういう苦い経験が活きてのものだったと説明できそうである。

一応空島からのダイブで遭遇したのはただの偶然という可能性はまだあるもののホーキンスがローに語った「ハメられた」というのが事実の場合あれはカイドウによる用意周到な作戦と解釈することができる。

おまけに当時はまだウオウオの実の能力を現在のように使いこなせていないだろうし当然覚醒もしていないだろう。

百獣海賊団として独立したばかりだとすれば今とは比べ物にならないほど人数も少なかったのは間違いない。

個人としては当時から特に"身のまもり"が強かったとしてもそれだけで"王"になれほど海は甘くなかったというわけなのかもしれない。

しかし現在はウオウオの実も完璧に使いこなせ兵力も申し分なく姉貴分とも和解したので本気で王を目指すことにしたのだろう。

龍の能力者ではなくウオウオの実の能力者だと明らかになったことで余計に怪物感が一層強まった気がするカイドウ。

能力の覚醒もしておらず"流桜"もさっき覚えたばかりと言えるルフィがどこまでやれるのか本当に見物である。

カイドウの強さが最近改めて強調されているので余計に楽しみになってきた。