天竜人殴ってもルフィの懸賞金が跳ね上がらなかった理由の解説
天竜人を殴ると大将に直接狙われるほどの重罪にもかかわらずその後すぐにルフィの懸賞金は上がらなかった。
しかもインペルダウンの侵入やマリンフォードなどの件を考慮してようやく3億→4憶になった。
この事があまり納得いかなかった人は多くはなくともある程度いたかもしれない。
だがこれに関して自分は上手く解釈できる自信がある。
今更な話ではあるが早速説明しよう。
ワンピースの世界では懸賞金の増加は単純に加算されていくものではないと思われる。
たとえば3000万ベリーの者が1億の賞金首を倒せば1億以上の賞金額にアップする可能性は高いだろうが、しかし3億ベリーの者が1億を倒しても単純に4億にはならないだろう。
フィッシャー・タイガーは天竜人に対しルフィとは比べ物にならないほど大暴れしたがその結果2億3000万ベリーの額を付けられた。
聖地マリージョア襲撃でその額ということは天竜人を殴るだけならもっと低いと思われる。
しかもルフィの賞金額はその時点で3億だったので、つまり単純に額が加算されないシステムとして考えると懸賞金が上がらなかったのは違和感がないというわけである。ワンピースを読み解く!
さらに面白い仮説がある。
海賊達は基本的に懸賞金が上がると大喜びする傾向がある。
もしも天竜人を殴るだけで何億にも額が膨れ上がるのなら名を挙げる手段として皆が真似しかねない。
つまり大将に狙われるだけで額はそれほど上がらないようにしておけば逆に抑止力として効果があるというわけである。
ここまで考えて本当に描いたのかは分からないが、しかしワンピースの懸賞金システムは連載が20年以上続いていてもなお破綻していない堅固さがある。
だからこそ、ルフィの最新の懸賞金額の増加が今後及ぼす影響は興味深い。
ここからインフレへの道へ一直線か、それとも賞金額が戦闘力とは直接繋がらない感じで意識して描かれるのか、ワノ国はストーリーもだが戦闘描写も見どころである。