"覇王色を纏った"ルフィだが本当の勝負はここから?


"覇王色を纏う"事を身に付けたルフィの今の勢いはまるでこのままカイドウに勝てそうな雰囲気を漂わせている。

しかし実際のところどうなのだろうか。

そもそもカイドウも同じ技術を身に付けているのでその点の優位性は実際のところ打ち消されている。

ローのシャンブルズが四皇二人には一切効果がなく、そして覇王色の真髄が明らかになった時はこのまま覇気の強さが勝負の全てになっても不思議じゃないと言ったが、冷静に考えるとそうはならない気もしてきた。

というのも覇気の強さが互角であれば結局"残りの要素"である悪魔の実の能力のパワー素の強さが勝負を決める事になるからである。

ならばルフィはこの調子でカイドウに勝てるとは断言できないと思う。

悪魔の実の"年季"はカイドウの方が上回っているのは間違いないし、素の強さこそ大きな差が開いていると思うので覇王色を纏ってやっと同じリーグに入ったぐらいかもしれない。

同じリーグにいても差はあるものなので覇王色を纏えるようになっただけじゃ本当の意味でルフィがカイドウに届いたとは言えない気がする。

演出的にはタイマン勝負でこのままルフィがカイドウを倒す勢いだったがやはり何か外部の要因がこれから必要になると思う。

悪魔の実の覚醒ギア5が重なれば話はまた変わるかもしれないが、しかし実際にここでもしルフィがカイドウに地力で勝ってしまったらあっという間に世界最強の座に上り詰めたことになるのでメタ的に見ても"やり辛い"と思う。

というのもストレートにやってしまったら人造人間編でも始めないと今まで登場した敵相手じゃ不足に見えることになるだろう。もしも見えない場合は本格的なインフレが始まると思う。

カイドウは意外と痛みに弱くリアクションが大きいので相手が思わぬ力を発揮した時に毎回戸惑いを見せる。

逆に言うと本来なら"敗北フラグ"になる反応が意味を成していないという事なので屋上の戦いにはまだ波乱が待っていることだろう。

この話はつまりその方が物語的にいいかもしれないというわけである。

ちなみに"外部要因"については以前から色々と予想していたがこの状況になって考えたことはなかったので改めて予想してみる。

おまけとして(2)へつづく。