海軍はカイドウ(百獣海賊団)をどの程度評価しているのか?

巷では「サシでやるならカイドウだろう」と評価され作中の描写でも"最強生物"の名に相応しい強さを見せているカイドウ。

しかし強さが強調されればされるほどある事が引っかかって来る。

以前カイドウとビッグマムが接近する情報を得た時ボルサリーノ(黄猿)はワノ国へ様子を見に行く提案をしたが元帥のサカズキ(赤犬)はワノ国には"未知の兵力"の侍がいるということで決断を鈍らせた。

しかし話が進んでみるとワノ国で猛威を振るっているのは20年前からカイドウ率いる百獣海賊団で侍達は手も足も出せていなかった。

鎖国によってワノ国の情報が外海に届かないという理由でサカズキが警戒したというのは分かるが今回注目したいのは二人とも百獣海賊団をあまり警戒していないように見えるところ。

特にカイドウは(おでん戦を除き)不死身のような強さで描かれているがサカズキはそんなカイドウより侍達の存在を警戒していた。

つまり本当の世界トップクラスの存在から見ればカイドウは言うほどの脅威じゃないという事だろうか?

思い出して見るとビッグマムもワノ国に向かう(カイドウに会う)ことは全く恐れておらずむしろカイドウの方が全面戦争になる事を焦っていた。

ビッグマムはカイドウに「一生の恩」とやらを持っているのでそれが余裕の秘密だったと考えることはできるが、赤犬と黄猿の反応を考慮するとやはりトップクラスであればそれほど恐れる必要はないのかもしれない。2年前もシャンクスはカイドウとの"小競り合い"を制しているのであり得る話である。

だとすれば驚愕の事実が見えてくる。

討ち入りが始まりこの先カイドウの化け物じみた強さがこれからさらに描かれルフィ達が大いに苦戦するのは間違いないはずである。

ルフィは流桜も極めつつありホールケーキアイランドの時よりもワンランク強くなったと思うがそれでもまだまだ本当の世界トップクラスには足物にも及ばない可能性が出てくることになる。

カイドウだけじゃなく黒ひげを除いた四皇や旧大将クラスにはサシでやるならルフィはまだマグレでも勝てないのかもしれない。

実際カイドウが文字通りの"最強生物"なら20年以上もかけ念入りな準備をせずに海軍本部に殴り込みをかければ大戦争を起こせ悲願の"死"も果たせる可能性が高まるので一石二鳥だと思うが、こうやってワノ国を拠点に武器を生産しSMILE軍団なども結成して準備をかけているのでカイドウもその点は分かっていると思われる。

というわけで海軍のトップはカイドウ(百獣海賊団)の事をそれほど強く恐れていない可能性が高く世界の壁の厚さを再認識したわけであるが、とはいえ実際に黄猿がカイドウと衝突する事でもあればその時は黄猿もいつもの余裕を見せることは出来ないだろう。

引退したレイリー相手でも戸惑いを見せていたので「サシでやったら」という条件がある場合カイドウは若干ではあるがトップクラスでも飛びぬけており本当に現在世界最強なのかもしれない。

だとすれば現在のルフィでも旧三大将相手に"マグレで勝てる強さ"ぐらいはあることになりそうなので終盤で起こると思われる大戦争で2年前のような圧倒的な差は出ないことになるだろう。