ホールケーキアイランド編で見えた最近のワンピースの変化とは
※902話までの情報を含む
サンジ奪還から始まったホールケーキアイランド編がついに幕を閉じた。
それを記念してここ最近思っていたワンピースの作風の変化を今から挙げていきます。
では早速始めよう。
■海賊漫画になった
元々ワンピースは最初から海賊漫画であるが、しかし海戦や銃撃戦などはあまり描かれることはなかった。描かれても重要な感じではなかった。
ところが、
このようなシーンを見ると今までとは違う印象を受ける。
どれも致命傷を与えるには至ってないが、しかし豆鉄砲のような描かれ方じゃなくなっているのは確かである。
特に目を引いたのがこれ。
たとえ満身創痍といえどこのようにルフィが敵艦の大砲を見て指を指して驚くシーンは非常に新鮮であった。(人間的なルフィを初めて見たと思った)
この事は感想の中では何も言わなかったがそれは逆に驚いたからである。(いつかこうやって取り上げようとあえて無視した)
ちなみにそれはモンドールのガッツポーズも同じく。(地味だがあれは鳥肌シーン)
ちなみにWCI編で行われた海戦は個人的には見応えがあったのでこの先も海戦を本格的に描くのはアリだと思います。
■ギャグがさっぱりになった
さっぱり通じないという意味ではなくくどくなくなったという感じである。
それを自分が強く感じ取ったのはこういうシーン。
ルフィがそげキングの時とは180度違う反応を見せた。
さらにその後ルフィだけじゃなくモブ達もスルーしたのでこれは偶然じゃないと確信を持った。
個人的には激しいツッコミよりもこのような流れが好きなのでぜひこの調子でお願いします。
■ナミが綺麗に
なったと思うんだ……。
あくまで個人的な感覚だが、アーロン編以降自分はナミをヒロインと認識していなかったのだが、18年ぶりぐらいにナミがヒロインの座に復活した感がある。
これも個人的な感覚だが、ナミのデザインは作風の変化によって初期の頃と途中と現在じゃ結構違ったりしているが今のナミがベストだと思う。あくまで個人的な感覚ですが。
ただこのWCI編の真のヒロインはやはり彼女しかない。最後に持って行った。
■恋愛要素
ゾウ編辺りからこのようなシーンがあった。
終盤に入りプリンのツンデレ(ヤンデレ)が発生し今回は色々入れてくると興味深かった。
だが896話で最後のお願いという今までとは異質な描写があり何か本当に違うと感じ取った。
そして最後に本当にシリアスなプリンのサンジへの思いが描かれその予感は的中した。
というか予想を超えるほどだった。
これがWCI編特有のものとして例外的に描いたのか、それとも作風の変化の現れなのかは今後の展開で明らかになるだろう。
ただ特有といってもプリンはこの長編限定のキャラではないと思うのでこのシーンの影響は必ず今後何かあるはず。扉絵ではなく本編での再登場が待っているはずだ。一体どうなるのか本当に気になる。
そして最も変化があったと思うのはこれである。
■パワーバランスの尊重
この長編の元ネタ的に比較されるエニエス・ロビー編があるがあの時はバスター・コールという敵側の強力な力があったが結果的にほとんどノーダメージで切り抜けた。
あれからこちらの時間で10年以上経ち、そのようなケーキのように甘い展開は描かず一味の無事以外はかなり苦めに来た。
賛否両論のエンドロールだったがこれは作者がカタルシス的な展開(爽快感)よりも作中のリアリティを重視した結果である。
ケーキで倒すという肝心の部分が不発に終わったのはまさにそうだ。(ただこれについての詳細は別の頁で)
この事はルフィvsカタクリ戦からも見て取れる。
以前ならルフィが途中で何かが覚醒したり新技などで劇的にカタクリを倒していただろうが今回はフランペという外野を挟めてきた。
現在のレベルのルフィがカタクリを己の実力のみで倒したらまずいんじゃないかとおそらく考えたのでこのような勝負の形になったと想像できる。
ちなみに今回のこの結果は先の展開(最終回付近)も考慮するとまだ色々と考えることができる。(ただこれについての詳細も別の頁で)
というわけでここで挙げた作風の変化が本当にこれから先も続くかどうかは分からない。
だが簡単に切り替えられるものじゃないと思うのでこれから先待っている世界会議(レヴェリー)とワノ国は本当に見物である。
そういえば変化といえばもう一つ残っていた。あやうく言い忘れるとこだった。
おまけとして(2)へつづく。