「サシでやるなら(一番弱いのは)黒ひげだろう」
口々に人は言う。(たぶん)


男は────

「悪魔の実」を探していた。

彼について話すなら…

海賊としてマゼランに雑魚扱いされ──

死にかけの白ひげに呆気なく殺されそうになり命乞いをするほどの実力…!!

目的の悪魔の実の入手の為に何十年も白ひげの船員として生きてきた。(見つからなかったら死ぬまで白ひげの船にいる気だっただろうか?)

そんな彼は今…ついに"四皇"になったのだ。

落とし前戦争という"白ひげ海賊団の残党"との戦いに勝利して……

──もう一度言うが彼は仲間共々マゼランに瞬殺されかけ頭部も半分失ったボロボロの老いた白ひげに殺されそうになった。

そして「最強」であった親父(魂)を失った白ひげの残党達を倒してなぜか四皇と言われるようになった。(ルフィと同じように新聞屋が持ち上げた?)

さらに俺の時代と高らかに宣言したのにも関わらず赤犬が迫ってきたと聞くと逃げ出し、四皇になった後もCPと交戦して敗走する始末。

自称悪魔の実の歴史上最も凶悪というヤミヤミの実の能力者であるが武装色の覇気海楼石を使えばロギア系でも殴れる。そんな実の入手のために何十年もの人生を費やした……

趣味は謎の歴史研究、その男の名はマーシャル・D・ティーチ

「一対一(サシ)でやるなら(四皇の中で一番弱いのは)黒ひげだろう」

口々に人は言う。

五老星に評価され赤犬を顔面蒼白にさせたシャンクス。

鉄の風船で平常時じゃかすり傷つけるのも困難なビッグマム。

化物じみたパワーと防御力と悪魔の実の能力で不死身の噂があるカイドウ。

その中に混じり……

「最弱の皇帝」と呼ばれる海賊…!!!

それが黒ひげである。

というちょっとディスり気味のパロディはいかがでしたでしょうか。

ちなみになぜ今このようなネタを取り上げたかというと最近のカイドウの強さを見て改めて黒ひげが普通の敵に思えたというのが一つ。

そしてもう一つは現在のルフィのレベルですら五番目の皇帝と持ち上げられたので黒ひげの四皇扱いもまあボチボチなものかもしれないと思ったわけである。

でも本当に現在のルフィでも充分勝てそうな四皇は黒ひげのみである。

つまり他の3人に黒ひげが勝てる可能性も極めて薄いように思える。

黒渦で引き寄せて腕を掴んでもシャンクスには剣で斬られそうだし、ビッグマムもカイドウも普通に殴って大ダメージを与えれるだろう。黒ひげが先に殴ってもこの二人にダメージが通るかどうかは怪しい。

ルフィも吸い込まれる勢いを利用して逆に思いっきり殴れそうである。

海楼石と違って力を抑える効果もないだろうからあの"史上最凶"の能力とやらは中途半端に墓穴を掘りそうだ。

むしろほどほどの強さだからこそルフィのラスボス候補に挙がるともいえるわけである。

ちなみに黒ひげは四皇と認められ出してからまだたった1年しか経っておらずそのランクとしては確実に新人である。(本人は先輩面で新聞記事を読んでいたが)

しかも(ワンピース世界の)年内におそらくルフィによって倒される運命なので四皇としての寿命は短いものになりそうである…。