861話考察
プリンは自らの記憶を切り取っているかもしれない…!?
以前(851話辺りの時)こんな仮説を考えていた。
プリンは完全な悪女になる為に自らの記憶の一部を切り取っており、それによって独自の計画を完璧に進めようとしているのではないかと。
この仮説はプリンの正体が完全な悪女を意味せずなおかつメモメモの実がフルに活かされる展開で面白いと思ったのだが、しかし自らの記憶を切り取る必要性が何も見えなかったのであっという間にボツ案となった。
だが860話でこの状況が変わっていることに気付いた。
見聞色の覇気を鍛えすぎて少し先の未来が見えるというカタクリ。
以前の考察ではその情報はデマじゃないかと予想したが、それが実際に本当ならどうだろうか。
もし何かをやろうとする意思を見聞色で読まれてしまうと、それをやる前に止められてしまうだろう。
しかし、もしメモメモの実の能力に、タイマー機能でもあれば、その直前までカタクリを完全に騙すことが出来るのではないか…?
そう考えるとこのボツ案は本当にありえなくはない。
つまりプリンはカタクリを騙す為に現在一時的に自らの「本心」と「計画」を記憶から消し去っている状態というわけである。
これなら今までのプリンの謎の描写が全て意味を持ってくる。
とはいえこの可能性ですら元々プリン一人で一体どうやって何かやった後逃げ切る気だったのかは説明できない。
今まで様々な仮説を考えたがこの部分がどうしても引っかかる。これはかなりデカい。
その事を重視して考えるとプリンは独自の計画など持っていないという方がしっくり来る。
しかし独自の計画を持っている方が今までの不可解な描写は全て説明できる。
ここは、迷うところである。
ただプリンのユメユメの実の能力が読者の想像以上に強力(既に覚醒済み)なのであればそれを使って上手く逃げ切るつもりだった、という可能性もあるだろう。
もしくは以前ちょっと考えたようにファイアタンク海賊団全員、そしてジンベエまで既に操られているとか。(つまりこのプリンの作戦はベッジとペコムズがサンジとシーザーを捕らえる為にホールケーキアイランドを離れる前から予定されていた事になる)
それか自ら死ぬ気でマムの暗殺を企んでいるか。
まあ何であろうと、この説が正しいのを本当に願っている。
もう無くなったと思ってたものが復活した気分でもあるし、それにあくまで個人的な見解だがこのサンジ救出編(ホールケーキアイランド編)の全体的な評価は、プリンの正体次第で大きく変わってくる。
プリンにこれ以上何もないのであればああいう描写やあのような描写は単に読者を引っ掛ける為のミスリードだったことになるので、それは正直気に入らない。
しかしもし、本当に何かあるのであれば、この長編の出来は今までの中で上位に位置するほどよく出来ていると言えるかもしれない。
大きなものではなく細かな表情や言動が伏線として用意されていた事になるので、それは凄い。(そういうのが個人的には職人芸のような感じで好きだったりする)
そしてこれがこの説を後押しするかは分からないが、なぜかプリンにはまだ正式な紹介がない。
これが理由でプリン=カタクリ説が流れていたりしたが、それも860話で状況が変わった。
こうやってカタクリがカタクリとして普通にいたという事はプリンの紹介がないのは一体どのような意図なのか。
花嫁姿で出てきた時に普通にドン!と紹介される気がしなくもないので何とも言えないが、(その場合単にミスリードとして引き伸ばされただけ)
しかし自らの切り取った記憶を完全に取り戻した後にドン!と紹介されたら、かなり面白いと思うのだがどうだろうか。
実際本当にメモメモの実を使ったトリックが用意されていたら、その時は立ち上がって「ブラボー!」と言って拍手します。
この分析はおまけとして(2)へつづく。