空白の100年以前に存在した「巨大な王国」の謎に迫る

クローバー博士らが気づいた今はもう跡形もなくなったとされる巨大な王国の存在。

これについてこのサイトでは昔からグランドラインに散らばる島々が陸続きに集まっていたのがその正体だと考えている。

グランドライン前半の海に位置しレッドラインからも離れているその辺の普通の島としか思えないジャヤ(シャンドラ)に羽を持った人々とポーネグリフがあった事(滅びはしたがなぜか黄金やポーネグリフは無事にあった)などの謎が解きやすくなるので有力視しているがその仮説には当然疑問もある。

例えばひと繋ぎの大秘宝を使って終盤にその王国を(一時的にでも)復活させる場合グランドラインに住む事情を知らない者達からすれば相当な迷惑にならないかというのが一つ。

勝手に地理を変えるのだから世界中で大パニックが起きるのは必須である。

他にも本当に島々が陸続きだったのであればその名残がもっと残っていてもよさそうというのもある。

クローバー博士が言っていた遥か昔の文献のようにポーネグリフ以外にもその情報は残せたと思うのでたとえばアトランティス伝説のように各地で何らかの逸話が残っていても不思議じゃないと思うが、そのような話は作中で一度も聞いたことがない。(後述)

そこで最近思ったのがグランドラインの島々は現在のように離れていても巨大な王国の一部として成り立つかもしれないという最新の仮説。

古代文明の力があれば"距離"は大して問題にならないかもしれない。

たとえばインターネットのように世界のどこにいても巨大な王国に属していればその技術によって連絡が取れた、というのもありそうだし空間移動の技術があれば物理的にも簡単に移動できたかもしれない。

古代人は古代兵器はもちろん悪魔の実を作った可能性があるのでそのような人智を超えたものを作れるのならその技術を応用し空間をコントロールすることはさほど難しくはないと仮定できる。

ドラクエを知ってるのなら旅の扉のようなものである。

ただし何のコストも掛からなかったとは思わないのでそれが現代に残らなかった理由の一つであるだろう。

この仮説が正しい場合終盤で起きると考える巨大な王国復活時の時に大パニックは起きない可能性が高まる。

つまり地殻が直接移動する場合の欠点が補えているわけである。

そして旅の扉(仮)が閉まったことにより巨大な王国が消滅したと仮定すれば各地にその名残が残っていないのは不思議ではない。

「昔はワープして島から島へ簡単に移動できたのじゃ」という言い伝えを聞いてもその技術を知らない子孫からすればただの昔ばなしにしか思わないだろう。

それに空白の100年時にホビホビの実のような能力で世界中の人々の記憶から巨大な王国に関する直接的な記憶が消去されたという仮説が正しい場合そのような話はより一層信憑性を失うはずだ。伝えている本人すら何を言ってるのかよく分からない状態であるから。

ちなみに全てのグランドラインの島々が巨大な王国の一部だったとは限らない可能性もこの説であれば中途半端にならず解釈できるだろう。

元々島の場所は変わらないので古代人が無人島へ移住した、もしくは友好的な者達がいる島へ移り住んだイメージがしやすくなる。

それにグランドライン以外の島も巨大な王国の一部だった可能性も考慮できるので世界中にポーネグリフが点在する理由も説明がしやすい。

という旧説の問題点をカバーできるのがこの最新の仮説であるがこれはこれでいい事ばかりではない。

例えばクローバー博士が想像した巨大な王国の図は陸続きである。

あくまでイメージ図だとは思うがそれでも疑いは残る。

それに前提であるグランドラインの島々と巨大な王国との関係性は実際のところ不確定なのも忘れちゃならない。

ただアラバスタ、シャンドラ、ワノ国などそれぞれ離れた位置にあるにも関わらず空白の100年と密接に関係している事を考えるとほぼ確実に繋がりがあると思う。(古代文明崩壊時の避難先という事でもない限り)

あとパンゲア城の名を考慮すると旧説の方が綺麗にフィットするのもポイント。

ちなみに巨大な王国についてもだが空白の100年に関する話は他にも広げることができるので今後さらに考察予定です。

巨大な王国の正体に関してはここでは全く取り上げていない全く別の可能性もあるので後日取り上げます。

ちなみに途中で言った逸話に関する後述に興味があれば(2)をご覧あれ。