第3話 "Head Hunters"
スタン人形殺人事件
さて久しぶり懐かしい話の感想をやってみよう。
この頃はグレンダ、キャンディもおらずディッパーもウェンディに夢中ではなかったので双子のやり取りが中心となっている。
それにビルもおらず謎もこういうオモシロ系の謎だけでだから最初の頃にしかない雰囲気を持っていたりするわけである。懐かしい。もっとこういう話が見たい。
メイベルが作ったスタン人形の殺人(?)事件を追い最終的に呪われた蝋人形にたどり着くというストーリーはミステリーっぽくていいが実はこの話にはかなり凄い伏線が隠れている。
いや隠れていない。むしろ堂々と出ている。
ただどういうわけか言われなかったら気づかないようになっている。
もしこれを聞かずにある時点から自力で気づいていれば凄い。
ちなみに自分が一番関心したグラビティフォールズの伏線はこの話そのものである。
この何の変哲もなさそうな第三話。
それに隠された驚きの伏線とは!?
それはスタンのスタン人形に対する扱いである。
まずこのシーンに注目。
スタンが自分の人形を見て驚くシーン。
もう一人自分がいると思ってただ驚いただけのように思えるが………
そう。これはそういうことじゃない。
これは別の世界へ消えたはずの兄弟(スタンフォード)がそこにいると思ってスタンは驚いたのだ。
だから驚き方が普通じゃなかった。
この事を最初に聞いた時これは本当に凄いと思ったのと同時になぜスタンリー理論を知っていたのに気づかなかったという奇妙な感覚も覚えた。
これを頭にいれるとなぜスタンがスタン人形を異常なまでに大切にしたのかも分かる。
自分自身だと思って大切にしたわけじゃなくスタンフォードだと思って大切にしていたのである。
というわけでこの話全体が一つの大きな伏線となっている第3話。
話自体も面白く出来ており中々傑作。
感想は(2)へつづく。