なぜ錦えもん達は20年後に"飛ぶ必要"があったのか?

※959話までの展開含む

トキトキの実の能力で錦えもん達を20年後に飛ばした光月トキ。

この事を知った当初はルフィ達がワノ国へ来るのに合わせる為(ルフィ達がいなければ計画は成功しない)という若干メタ的な意味合いが強い解釈で捉えていた。

しかし回が進むにつれなぜ20年もということが作中でも触れられるようになった。

そのアシュラ童子の問いに対し錦えもんとイヌアラシは、

「成せば分かる筈!!」「必ず意味がある…!!」と力強く答えている。

アシュラ童子の仲間達が計画実行まで20年も待たなければならない事に痺れを切らして10年前に鬼ヶ島へ向かい全滅した事も明らかになったのでこの真相はメタ的なもので収まるとは思えなくなった。

成功の為にはどうしてもルフィ達の協力が必要という部分だけを見れば作中の展開だけで説明できるのでメタ的に解釈する必要はないのだが、しかしそれだけが理由の場合他力本願な感じが強くその待つ期間に払わなければならなかった代償を考えると作中の人物達が納得できるかどうかは微妙な気がする。

なのでここはもっと20年先でなければならなかった強い理由がほしいところではないだろうか。

そして959話でついにそのヒントが出たかもしれない。

鎖国が光月と深く関わっている部分だけを見れば特に何も引っかかることはないが958話の回想で仄めかされた鎖国の原因が空白の100年にある(かもしれない)ことを考慮するとその次の「───そしてやがて時は満ちる!!!」という部分がただの言い回しではなくラフテルで得た情報(仮)と直接関係しているように思える。

つまりトキが錦えもん達を20年後に飛ばした理由はトキの独断ではなくおでんが手に入れた情報を元にした可能性が強いと考えることができる。

その事を知ってか知らずかアシュラ童子はイヌアラシと錦えもんの返事に、

「おでん様を疑う気はない」と返している。

それはただのアシュラ童子の発言なので確定はしないものの、それでもそれを言葉通りに受け取ると20年後というのはむしろ(ラフテルでおらそく未来に起こるであろう知識を得た)おでんの判断と捉えることができる。

それが正しい場合ワノ国が救われる為にはルフィ達の力が必要だったからという理由で20年もの時が開いたことにならないので作中の人物たちも納得がいくのではないだろうか。

というわけで当初から個人的にもちょっと引っかかっていた20年もの空白期間の必要性、というかそもそもどうやってトキはルフィ達が来るのを分かったのか?という部分が解消されそうなのでこれから明らかになるであろうおでんの真意がより一層興味深いものになった。

この調子で進めばあの事も作中で上手く説明することができるかもしれない。

おまけとして(2)へつづく。