カイドウは本当に"不死身"なのか?
誰も殺せなかった理由とは
795話で誰も殺せなかった、サシでやったらカイドウ、この世の最強の生物とまでナレーションに言わしめたカイドウ。
その登場のインパクトは強く現在もその勢いは衰えていない………のだろうか?
誰も殺せないという話だったが20年前おでんに殺されかけたところを黒炭ひぐらしに救われるという"失態"を見せている。
黒炭家は味方であるので本来なら失態ではないだろうがその後助けたひぐらしをカイドウが始末しているので少なくとも本人はよほど精神的に堪えたと思われる。
20年前の出来事なので今と比べてカイドウは弱かった可能性があるものの、しかし錦えもん達の渾身の奇襲攻撃も通じたのでやはり現在のカイドウも無敵ではないように思える。
そもそも一切の攻撃が通じないのであればキングら幹部達が必死に敵をカイドウに近づけないように警戒する理由がないので実際は言うほど不死身じゃないのだろう。
では誰も殺せなかった理由は何なのだろうか。
一つのヒントは流桜にあるかもしれない。
"おでんの流桜"というのが強力な内部破壊型の覇気を意味しているのならそれを使えるレベルじゃないと単純にダメージが通らないほどカイドウは素で頑丈ということなのだろう。
しかし中将以上の海兵の猛者であれば使いこなせる存在は普通にいそうなものであるがそれはどうなのだろうか。
同じ海賊の敵船だけじゃなく海軍に捕まって処刑を実行された経験もあるのでこの点は見逃せない。
それに海楼石で力を封じれば素が頑丈でもある程度"柔く"なりそうにも思える。
おそらくこの謎の答えは、頻繁に捕まっていた当時はそれほど大物じゃなかったというものかもしれない。
ロックス海賊団から独立してそれほど時が経っていないときの出来事だとすれば相手にしていた海賊もロジャー白ひげクラスじゃなかったことになるので違和感は随分減る気がする。
頑丈さはともかく総合力ではまだまだ四皇レベルには遠く大物だと認識されていなかったので、処刑の場にガープのような大物海兵は姿を見せず普通の執行人が実行しようとして失敗が続いたと仮定すれば"不死身"の謎は説明できそうである。
それに何十年も前の話なので当時海楼石がまだ海軍の間で今ほど広く浸透していなかったとも解釈できそうである。ワノ国との裏ルートが確立されていない時代の話だとすればこの点もカイドウが当時それほど大物じゃなかった説に合う。
というわけで話をまとめるとこうなる。
■今まで誰も殺せなかった理由(仮説)
・敗北を多く経験していた時期はまだカイドウが若く大物と認識される前で皆その"頑丈さ"に油断していたから
・なので強力な流桜を使える存在が処刑の場におらずその場にいた者達(武器)だけではどうしようもなかったので最終的に逃げられ結果的に誰も殺せなかった
・当時海楼石がまだ広く出回っておらず弱らせることが出来なかったから
ちなみに海楼石の部分は当時はまだ能力者じゃなかった可能性もある。
能力者であれば水の中に沈めるのが簡単な手なのでいくらカイドウが頑丈でも悪魔の実の呪いから逃れることは出来ないはずだ。
ただし周りがあたふたしている隙に鎖を千切り水に沈められる前に逃げ出し続けた、という事も一応考えられるので当時から能力者だとしても問題はないだろう。
というわけで実際にはカイドウは不死身じゃないにも関わらず無敵のようなイメージがある理由は795話でナレーションがちょっと盛り過ぎたのが原因ということになるかもしれない。
ちなみにこの説ではもう一つの謎である趣味が自殺の件ついては何も手掛かりを得ることが出来ないが、ただこれについては最近面白い仮説を見たので詳しくは次の考察で説明します。