「人工悪魔の実」の"失敗作"についての考察まとめ
その事について1007話の考察でいくつかの仮説を立てたのでここでそれをまとめます。
■「失敗作でよかったとつくづく思っただけだ」の意味とは
ベガパンクが作った人工悪魔の実が失敗作でよかった理由とは?の中で取り上げたが要するにCP-0も海軍も同じ"世界政府"に属してはいるが同じ理想を持っているとは限らない。ライバル関係の部分を持っている可能性はある。
つまり今現在のカイドウの暴れっぷりを見てCP-0の立場として改めて失敗作だったので海軍が力を持ちすぎずよかったと呟いたのかもしれないという仮説。
意味的にはこれで辻褄が合うが、だからこそ次の疑問が出てくる。
■そもそも本当に失敗作だったのか?
CP-0によると政府はそれを渡すように要請したが製作者のベガパンクがどうしても納得のいかない失敗作と説明をしてパンクハザードで保管し続けていたと明らかになった。
その発言だけ聞くと実際は完成品だったが理由あってベガパンクはそれを政府に渡したくなかったので失敗作と言い張ったようにも受け取る事が出来る。
それはあり得ると思うが、ただしパシフィスタやSSGの新兵器の開発と提供をしているベガパンクがウオウオの実の模造品を単純に強力すぎるという理由で渡さなかったというのはよく考えると違和感がある気もする。
そしてその疑問を補う為に生まれた仮説がこれだ。
■人工ウオウオの実には"暴走"する欠陥がある?
感情によって意図せずモモの助は龍に変身してしまうことがあるが、これが"失敗作"と関係しているとしたら興味深い可能性が出てくる。
ベガパンクはウオウオの実をそのまま模造したわけじゃなくカイドウの血統因子から再現したので普通の悪魔の実とは違う性質があるのかもしれない。
つまり失敗作というのは事実で能力者の意思に反して予期せぬ暴走が起きるとすれば、それをベガパンクが提供せず政府も納得したのは当然という事になるので話は綺麗にまとまる。
その事も含めてCP-0はあのような事を呟いたと解釈することもできる。
「失敗作でよかった」の前に「吹き飛んでいればいいが」とも言っていたので、要するにコントロールできない第二のカイドウとも言える存在が誕生する可能性があると知っていたので治安維持的な意味でもそう呟いたというわけである。
さらにこの説は絶望的な四皇戦と非力なモモの助の二つの要素を同時にカバーできる可能性を秘めているので有力視する価値があると見ている。
この真相が明らかになるのはまだまだ先の事だろうが、皆の前に現れたおでんの事が放置されなければ個人的には問題なし。
休載も挟まったので次回全く別の場面に移って放置という事だけはご勘弁を。(やるのであればせめて人獣型カイドウの披露ぐらいはお願いします)