第1018話考察
シャンクスがゴムゴムの実を手に入れたのは"偶然"なのか?
12年前フーズ・フーが護送していたゴムゴムの実を奪ったシャンクス。
その"動機"について今から考えてみる。
そこに深い理由が何もないのであれば海の秘宝である悪魔の実を手に入れるチャンスだったので単純に奪っただけだったというのが真相になるだろう。
ただし以前ロビンはこのような事を言っていた。
海賊は自分から政府や海軍を襲うことはないらしいので"普通の海賊行為"として政府の船を狙ったというのは若干妙な話である。
ただしCP9は一般には知られた存在じゃないので"政府の船"と分かる形でゴムゴムの実を護送していなかった可能性は一応考えられる。
その場合ラッキー・ルウが敵船と表現していたのもしっくり来る。
ただ最初から政府の船だと認識していても少なくとも政府は"海賊の味方"じゃないので敵だと表現しても特に違和感はないだろう。
つまり相手が政府の船だろうと"海の秘宝"を持っている(噂をどこかで聞いた)ので単純に海賊として奪ったのかもしれないというわけである。
では次に深い理由があった場合を考えてみる。
フーシャ村を拠点として東の海にシャンクス達がいた理由がもしもゴムゴムの実を手に入れる為だったとしたら、この件は読者が想像していた以上に重要(複雑)な事になるだろう。
そもそもなぜシャンクスは東の海(フーシャ村近辺)にゴムゴムの実があると知っていたのかという疑問が出てくる。
悪魔の実の転生のメカニズムをほぼ完璧に把握していなければその実が誕生する場所の見当はつかないはずなのでそういう意味でシャンクスが何者なのかまた謎が増えることになる。
(ただしゴムゴムの実を手に入れるのに1年以上も掛かっているので漠然とした範囲でしか悪魔の実がある場所は分かっていなかったと思われる)
そしてなぜゴムゴムの実を狙ったのかというのが最大の謎である。
いくつもの種類がある悪魔の実の中からなぜゴムゴムの実だったのか、というのはCP9が護送していた事と同じ理由かもしれないがその点については現在まだ何も明らかになっていないのでこの事は一旦置いておこう。
では次はもっと陰謀論的な発想でこの真相を予想してみる。
ゴムゴムの実を奪われたフーズ・フーはその後罰として悲惨な目に遭っている。
五老星と繋がりがあるシャンクスだがゴムゴムの実の件でお咎めを受けていない。
以前の考察でゴムゴムの実の護送はイム様と直接関係があると推測したが、それが正しいと仮定して更に五老星が何らかの理由でゴムゴムの実がイム様の元に届くのを阻止したかったとも仮定したら、この話は興味深いことになるだろう。
つまり五老星がシャンクスにゴムゴムの実を奪還の依頼をしたのかもしれない。
この可能性なら先程のなぜシャンクスはゴムゴムの実が東の海にあると知っていたのかという疑問が解決することになる。
五老星ほどの存在であれば悪魔の実の転生のメカニズムを完璧じゃなくともある程度把握していても違和感はないだろう。
それだけじゃなく政府の船がゴムゴムの実を運んでいたことを事前に把握していた理由も説明できる。
CP9の動きも耳に届くはずなのでシャンクス単独の判断(目的)で奪った説よりも説得力がある気がする。
ただし代わりに五老星とイム様(の一派)の間には何らかの確執があるという前提が必要な上に、12年前の時点で五老星とシャンクスは繋がっていたとも仮定する必要が出てくるのでどこまで有力視できるかは分からない。
しかしフーズ・フーとは対照的にゴムゴムの実を奪いさらにそれをその辺の小僧に食われてしまったシャンクスが五老星と密会できるほどの地位を得ているのでこの点を重要視するならこの説の期待値は悪くないと思う。
ちなみに大穴として両極端な可能性が2つ残っている。
一つの方は巷で結構噂されているので意外と有力かもしれない。
この話はおまけとして(2)へつづく。