ゾロがモモの助に教えた「スナッチ」と九里の古い方言の「スナッチ」はそもそも同じ語源なのだろうか?

以前の考察"コウシロウの先祖はなぜ「東の海」に辿り着いたのか? そしてなぜ「スナッチ」の意味が変わったのか?"でスナッチの意味が変わった理由を942話の展開を考慮しオロチが関与している可能性を考えた。

だがその考察の中でもすぐに自ら突っ込みを入れたがオロチは一切関係なさそうである。

このスナッチの謎は20年前どころではなく、九里の古い方言らしいのでかなり昔まで遡って考える必要がありそうだ。

自分の想像力だけでは袋小路に陥ったので巷の意見をリサーチしてみると九里は元々治安の悪い地域(おでんがアシュラ童子を叩きのめすまで)だったので"スナッチ"は荒くれ者達が使うような掛け声("奪い取る"ような意味)だったという仮説を見かけた。

非常に説得力がありお菊の焦った反応とも一致するのでなるほどと思ったが、しかしその仮説は別の謎を生んでいる。

942話に登場した白舞の侍の服に付いていたコウシロウの道場のものとよく似たマーク。

もしもコウシロウの先祖が白舞出身だとしたら、なぜ九里の古い方言であまり良い意味でないスナッチを代々教えることにしたのだろうか?

元は九里出身である時から白舞に移り、そして海へ出て東の海に辿り着いた、という流れだとしてら問題はないがしかしそうなると次はコウシロウの先祖は元は荒くれ者だった可能性が出てくる。

コウシロウと見てるとそれはちょっと違和感があるのだが、つまりこの話のポイントは荒くれさは一切受け継がれなかったという事なのだろうか?

でもそれが本当に真相の可能性はありえる。

たとえば荒くれさと同じく世代を重ねるにつれスナッチ本来の意味も受け継がれなかったとすればこの謎は解決するからである。

というか受け継がれなかったというよりコウシロウの先祖がワノ国から遠く離れた異国の地に辿り着いたということで"奪い取る"(仮)という意味を"勇気が出るまじない"に意図的に変えて教えることにしたのかもしれない。

なぜそのような判断をしたのか、きっとそこにこのスナッチの謎のドラマがあるのである────

というわけでコウシロウの先祖は九里の元荒くれ者説が誕生したわけであるが、もっと古い時代に九里と白舞でスナッチの意味が変わった(分裂した)という可能性もあるので本当に真相に近づいたかどうかは分からない。

ただお菊は九里の古い方言としてしか認識していないしモモの助も「海外の剣の掛け声」と言っているので設定として白舞にもスナッチの掛け声が存在しているようには思えない。

まあなんであれ面白い裏設定が用意されているのを期待する!