「空白の100年」以前の世界について
おでんの回想で物語の核心に迫る事がいくつか触れられたものの詳細は明らかにならなかった。
しかし「空白の100年以前の世界」について分かったこともある。
おでんによるとワノ国は世界と接していたという。
このサイトでは昔から空白の100年前はグランドラインの島々は全てまとまっており一つの巨大な大陸(巨大な王国)として存在していたという仮説を推していたので、それを考慮すると"世界と接していた"というのは文字通りの意味として捉えることができる。
ただ最近ではある国が大昔巨大な王国に属していてもそれが陸続きを意味するとは限らない(旅の扉説)と以前の仮説に修正を加えて考える事もあるのでその解釈が間違っている可能性は普通にありえる。
実際おでんが意味したのは鎖国していなかったという単純なものかもしれない。
しかしだとしても、その発言は当時のワノ国だけじゃなく世界の有り方について大きなヒントになっている可能性がある。
というのもグランドラインというのはそもそも海が荒れているのが特徴としてある。
なので鎖国の有無に関わらず島と島との交流自体が本来難しいはずである。
初期の頃の印象と違い最近では新世界だろうと普通に海賊達がどこへでも気軽に行ったり来たりしているイメージがあるが、それは航海技術の発達が海軍だけじゃなく一般(海賊)にも浸透してきたからだと解釈することができる。
最初ルフィ達が苦労したように思えるのは航海士であるナミすらグランドラインの情報をほとんど何も持っていなかった無知によるものが実は要因として大きかったのかもしれない。
※実際ミホークやロビンは初期の頃から海をなめてるとしか思えない方法でグランドラインを移動していた
ちなみに空白の100年末期と現在の中間である400年前にノーランドは北の海からグランドラインへ向かっている。
以前と違いこの時ノーランドは自分の仲間ではなく国王とその兵達と共に海へ出ているので航海に苦労したが、それを考慮してもグランドラインの航海は現在よりも困難だった可能性はある。
つまり話はこういう事である。
空白の100年前にあった失われた古代文明の技術は相当に発達しており過酷な海でも難なく旅をすることが出来たか、もしくは今ほど海が荒れていなかったか。
以前からグランドラインの環境は古代兵器によって人工的に作られた説を唱えているので前者もあり得ると思うがこの場合後者がより的を射ていると思う。
なので"古代文明"が世界中に行き届いておらず平均的に見ると現在より文明レベルが低くても当時の国々は今よりも簡単に"接する"ことができたのかもしれない。
つまりおでんの発言には鎖国の有無だけじゃなくそういう意味も込められていた可能性があるわけである。
というわけでこうやって考えると元は一つの大陸説だけじゃなく"ワープ"で島々は繋がっていた説(旅の扉説)も違う気がしてきたが、ただ部分的にはその二つの説が当てはまる可能性はまだあると見ている。(特に前者)
どういう事かは次の考察へとつづく…