第9話
"チャンスは一度きり?"
再感想
やはりこれはよく出来てる。個人的にはストーリーだけじゃなくユーモアの部分もこの回は特に良いと感じる。
おそらく初期の伏線回収の回という事もあって色々と気合を入れたのだろう。
この先もたまに出てくるブレンディンやタイムベイビーもいるし、それにフォードも映る。
伏線回収回でもあるが同時に新たな伏線を組み込んでもいる。
昔の感想でも同じような事を言った気がするが、この流れは本当に上手い。
そして7話の再感想でも言ったようにこの回からディッパーはロビーに対して強くなる。
ウェンディと普通の会話ができる前は完全に弱腰であったが……
今回ウェンデイを遊園地に誘う度胸が付いてからはロビーに上手い事を言えるまでに。
自分もこの間気づいたがこのディッパーの変化の流れこそが目立たないが最もよく出来た部分かもしれない。
しかしこのディッパーの成長過程はまだまだ不十分で、この後すぐディッパーはロビーとウェンディが付き合うようになる場面を目撃して精神的に参ることに。
今回ハッキリしたが、グラビティフォールズというのはディッパーの成長過程を描いたものでもあるだろう。
今更気づいたのかと思う人もいるだろうが自分は今まで謎の部分に注目しすぎてその他の要素はユーモアの一種として軽く見ていた面があるのだが、いやいや、この部分はこの前(7話の再感想の時)以上に今回更にハッキリ見えるようになった。
ではその部分に注目して話を進めよう。
間接的に振られたディッパーは完全に茫然自失状態になる。
しかしブレンディンとの遭遇で人生をやり直すチャンスを得て、失敗を成功に変えようとチャレンジをするがどういうわけか何度やっても同じ結果に。
この何度も失敗するのを経験するという部分もディッパーの精神を強くした要素としてあるだろう。(ただし失恋に慣れる部分のみ)
そして失恋を乗り越えるキッカケとなったのがメイベルを救うという選択肢。
これは不思議なタイムパラドックスで発生した要因であるからディッパーがそもそもの原因ともいえるが、それでもメイベルの方を選んだことによって一旦ウェンディの事は吹っ切れることに。(今後また再開する)
という感じでこの回だけでディッパーの成長イベントが二つもあるという充実ぶり。(遊園地に誘う、失恋を一時的に乗り越える)
更に見ての通りストーリーの方もタイムパラドックスが絡んでいて中身がギッシリの充実の23分であった。
ちなみにいつものように順位を付けたら、当然この話が現在No.1になります。
さあそして次はランブル回。果たしてこの回を追い抜くか!?
オススメの分析