第968話考察
シャンクスはロジャーに何を質問しそしてなぜ泣いたのか
その事を考える前にまず時系列を押さえておきたい。
おそらく間違いないと思うがシャンクスがロジャーに質問をしたのはラフテルから一行が戻ってきてそこに何があったのかを皆に伝えた後だろう。
もしも説明前ならこれから説明する仮説は完全な見当違いになるので説明後と仮定して話を進めて行きます。
2012年頃に予想したひとつなぎの大秘宝(ワンピース)の正体に関する仮説がある。
それは昔ぬ~べ~で知ったアカシックレコードと呼ばれる宇宙の全記憶が刻まれたものが存在するという概念と結び付けたひとつなぎの大秘宝の正体の予想である。
参照:ワンピースの世界観とひとつなぎの大秘宝の正体(1) (2) (3)
そのアカシックレコードに古代兵器だけじゃなく黄泉の国や悪魔の実の存在とも直接関連させた結果その実態はまるでシャーマンキングのグレートスピリッツっぽいものになった。
大昔からネットにあったオールブルー説を元に巨大な王国の存在や様々なグランドラインの謎を考慮しアレンジを加えた天地創造の力説(1) (2)がこのサイトの開設当初からあり分かりやすいこともあってアカシックレコード説は満を持して予想したものの全く反響がなく斬新すぎたと思いそれからほとんど推さなくなったという歴史がある。(この前も説明したが)
だが状況は本当に変わったかもしれない。
前回の時点でそう感じ取っていたので今回の描写を見るとそれが決定的になったように思う。
というのも今回ロジャー達はひとつなぎの大秘宝を見つけていないかのように話していた。
だとすればつまりラフテルにあった宝とひとつなぎの大秘宝はまた別物ということになる。
これが何を意味するのかという詳しい話はここでは置いておき、分かりやすく言うとグレートスピリッツではない本来のアカシックレコードのようなものがその宝(宝の一つ)に該当する可能性が実際に信憑性を帯びてきたかもしれないということである。
元々その説はレイリーの「我々は…歴史の全てを知った…」という発言を元に推測している。
それとロジャー海賊団はリオ・ポーネグリフに該当する全てのポーネグリフを揃えていなかった(にも関わらずなぜ"歴史の全て"を知ることができたのか?)という仮定も考慮したものなので当てずっぽうでアカシックレコード説を唱えていたわけじゃなく元々その根拠となる描写は昔から作中にあった。
それがシャンクスの涙とどう関係するのか、それは最近真剣に注目しているシャンクス=天竜人説との直接的な関連である。
アカシックレコードのようなものが本当にそこあったとすれば"歴史の全て"というのは空白の100年関係だけじゃなくシャンクスの生い立ちもその情報に含まれていた可能性が出てくる。
ロジャー達がゴッドバレーで赤ん坊のシャンクスを拾いその後育てた説が本当に正しいと仮定して当時ロジャー達ですらハッキリ分からなかったシャンクスの親が本当に天竜人だったとしたら、話は全て繋がる。
つまり純粋に自分の生い立ちを知りたかったシャンクスだったが"歴史の全てを知った"ロジャーから返って来た予想外の答えを聞き衝撃を受けて号泣したというわけである。
話は全て繋がっているように思うがどの根拠も現時点では全て仮説でしかないので確証はない。
しかし直接ひとつなぎの大秘宝の正体ではなくともアカシックレコードのようなものが本当にそこにあったとすれば非常に面白いと思うので今までと違いこの概念はこれから積極的に推すことにします。むしろ別物になったことによって説得力が増したと思う。
ちなみにシャーマンキング風のアカシックレコードがグレートスピリッツ、アバター風のアカシックレコードがエイワと言えるので実際にこの説が正しいとしてもワンピースの場合それがどのように表現されるのかその実態は描かれるまで誰も分からないだろう。
ただ何にしてもここで大きな疑問が浮かぶ。
そのラフテルにあった宝と別物なのであれば結局ひとつなぎの大秘宝の正体は一体何なのだろうか?
(2)へつづく。